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2022.09.26

注文住宅の失敗しない窓選び!窓の種類とメリット・デメリットを解説


窓は、大きさ・数・配置・ガラスやサッシの種類など、選ぶポイントが多いのでどう選んでよいのか分からないという方も多いでしょう。
どんな窓をどこに配置するかは、暮らしやすさに大きく影響します。
今回は、新築住宅に多く選ばれている窓の種類と、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。

窓の配置を決める時のポイント


窓は、家が完成した後で修正するのがとても難しい部分。配置を考える際に押さえておきたいポイントがこちらです。

採光(日当たり)・風通し

日当たりの良い部屋にするには、窓を大きくする以外にも、天窓(トップライト)や細長いスリット窓など小さめの窓を設置する方法があります。
対面となる位置に窓を設けると、空気の流れがスムーズになります。
24時間換気システムや全館空調が備わっていても、自然な風で換気ができるようにしておくと良いですね。

防犯性・プライバシーの確保

人目につきにくい場所の窓は、空き巣などに狙われやすく防犯面で懸念が生じます。
防犯面の対策としては、割れにくい防犯ガラス窓にする、面格子を付ける、シャッターを付けるといったことが挙げられます。
また、人目に触れる場所の窓を大きくすると、周辺の道路や隣家から家の中が丸見えに…。
こうしたプライバシーの対策としては、外から見えにくいような間取りにする、窓の高さを目線の高さからずらして調整する、カーテン、ブラインド、シャッターなどをつける、外構部分(フェンス、生け垣)でカバーする、などがあります。

外観やインテリアとのバランス

窓は家の外観を決める重要な要素です。
ただし、窓の数を多くすると耐震性や断熱性に影響する可能性がありますし、家具の配置や収納スペースの確保に困ることも。
それぞれの部屋で、何を最も重視したいのか明確にしておくとよいでしょう。

掃除やメンテナンスのしやすさ

この後に解説しますが、窓の種類によって掃除やメンテナンスのしやすさは変わります。
例えば、天井や壁の高い位置にある窓はお手入れがしにくいですし、開け閉めできない窓は室内からの掃除ができません。
火山灰対策が必要な鹿児島では、お手入れのしやすさも重要ですね。

窓にはどんな種類がある?

よく住宅に設置される窓は、開け閉めの仕方で主に次のような種類に分けられます。

引き違い窓


ガラスを2枚以上組み合わせる引き違い窓は、昔から多く用いられてきた窓です。
開け閉めしやすく、掃き出し窓(床から天井近くまである大きな窓)の場合は出入りがしやすいというメリットがあります。腰高窓(腰ほどの高さの窓)の場合は、低い家具なら窓の下に置くことができます。
デメリットは、開け閉めがしやすい反面、防犯面が心配なことです。防犯性能の高いガラスにするなどの対策も考えるとよいでしょう。

滑り出し窓


ハンドルを回して、外側または内側に開け閉めするタイプ。最近では多くの住宅に採用されている窓で、左右に開く「縦滑り出し窓」と上下に開く「横滑り出し窓」があります。
メリットは、気密性が高いこと。
デメリットは、構造上あまり大きな窓にはできないことです。
引き違い窓と違い必要なガラスは1枚だけですが、家の外側か内側に、窓を開けられるだけのスペースが必要です。

FIX窓(はめ殺し窓)


開け閉めすることのできない窓は「FIX窓」や「はめ殺し窓」と呼ばれます。
メリットは、気密性が高いこと。
デメリットは、場所によっては外側から掃除ができない点です。また、天井付近にある「天窓(トップライト)」には開け閉めできるものとできないものがあり、雨漏りしないように定期的なメンテナンスも必要です。

上げ下げ窓


上下に2枚のガラスを並べた上げ下げ窓は、欧米の住宅によくあるタイプ。
メリットは、気密性の高さやデザイン性の高さです。片方のガラスが固定されているタイプ、両方可動するタイプなどさまざまで、後者は風が通りやすく換気に便利です。
デメリットは、やや掃除がしにくいところ。開け閉めにも若干力が必要です。

他にも、形状や設置する場所によって色々なタイプの窓があります。
吹き抜けのスペースに多い「天窓(トップライト)」、縦に細長い「スリット窓」、リビングなどでめいっぱい開けられる「フルオープン窓」などもよく使われています。

窓ガラスとサッシ(窓枠)の種類

窓ガラスとサッシ選びは家の快適さ、なかでも冷暖房効率に大きく影響します。
窓は、家の中で最も熱の出入りが多い箇所。夏は暑い外気の74%が窓から入り、冬は室内の空気の52%が窓から逃げると言われています。

窓ガラスの種類

昔の住宅の窓はガラス1枚の「単板ガラス」が多かったのですが、今の新築住宅では「複層ガラス」が主流となっています。
複層ガラスとは、複数のガラスの間に空気やガスを入れることで断熱性を高めたもの。
さまざまな種類があり、特殊な加工をすることで割れにくくしたり、遮熱性や防音性を高めたりしたものもあります。

サッシ(窓枠)の種類

昔から使われてきた「アルミサッシ」は断熱性が低く、結露になりやすいのが難点。
そこで、最近では断熱性の高い「樹脂サッシ」や、両方を合わせた「アルミ樹脂複合サッシ」も多く用いられています。
他にも、「木製サッシ」は腐食に弱くメンテナンスが必要なものの、断熱性が高く木の風合いを楽しむことができます。

丸和建設では、世界トップクラスの「高断熱トリプルサッシ」を標準採用しています。
一般的なガラスの場合の熱の流出は約50%ですが、樹脂窓にすると約半分の20%になり、冷暖房費に想像以上の差が出ることもあります。

また、台風の上陸が多い鹿児島では、雨戸やシャッターも大雨・防風対策に有効です。防犯対策としても効果的。必要に応じて設置を検討するとよいかもしれません。

それぞれの部屋に合った窓を選ぼう


それでは、それぞれの部屋に合う窓を選ぶポイントを解説します。

リビング


家族で長い時間を過ごすことの多いリビングは、日差しがたっぷりと入る大きな掃き出し窓が設置されることが多いです。
一方で、直射日光が眩しすぎる、夏場に暑くなりすぎることもあります。
窓の大きさにこだわる場合は、日除けを設ける、遮熱効果の高い窓ガラスを選ぶ、なども検討してみてください。

キッチン・ダイニングキッチン


ダイニングキッチンは、暗い食卓にならないように採光にも気を遣いたいところ。
採光だけなら開け閉めできないスリット窓でもいいでしょう。
開け閉めできる窓なら、夏場に暑くなるキッチンに風を入れられますし、調理中の臭いがこもるのを防ぐこともできます。
調理や収納スペースとのバランスを見ながら、調整してみてください。

トイレ・お風呂


プライベートな空間であるトイレやお風呂。窓を作るべきかどうかは、好みによって分かれるところかもしれません。
窓があると掃除が必要になり、断熱性が下がるという欠点はありますが、光が入り閉塞感が和らぐという効果もあります。

寝室


しっかり安眠したい寝室には、ある程度の明るさを保ちながら、あまり大きすぎない窓がおすすめ。
寝る時に頭のすぐ近くに窓があると、眩しさや寒さ・暑さを感じる原因になります。動かせない場合はカーテンやロールスクリーンなどで調整するとよいでしょう。
プライバシーを保ちたい場所なので、周囲の住宅との兼ね合いも考えながら窓のサイズを選びます。壁の高い位置に作る高窓(ハイサイドライト)も、外から見えにくい窓です。

子ども部屋


子どもが小さい場合は、窓の高さにも注意が必要です。寝室と同様に、外から室内が見えすぎないように配慮するといいでしょう。成長に合わせて、家具の配置など部屋の使い方が変わる可能性も考慮しておきましょう。

まとめ

窓選びは、家の明るさ、安全面、暑さ寒さなど、毎日の暮らしやすさに直結します。
特に近年は電気料金の高騰で、冷暖房効率の良し悪しで光熱費に大きな差が出るようになりました。長く住む事を考えると、快適さはもちろん、省エネで経済的に暮らせるかどうかも大切ですね。ぜひ、上記のポイントを窓選びの参考にしてください。

丸和建設では、家づくり相談会を定期的に開催しています。鹿児島で注文住宅を建てられる際は、お気軽にご相談ください。鹿児島・薩摩川内・霧島・鹿屋・志布志などのモデルハウスで、ご来場をお待ちしています。
ぜひ「建てて良かった」と実感できるマイホーム作りにお役立てください。