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まるわのくらし

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2021.11.15

【今、若い世代にも人気】平屋の魅力・特徴とは?

新築一戸建てと言えば、家族みんなでゆったり暮らせる2階建て、という方が多いのではないでしょうか。しかし近年、幅広い世代で平屋の家を選ぶ人が増えています。

平屋とは?

平屋とは、1階建て部分だけの建物のこと。2階建ての住宅に比べて広い土地が必要なので都市部より郊外に多い傾向があり、鹿児島でも人気があります。

皆さんは、平屋と言えばどんなイメージを思い浮かべるでしょうか?「ひと昔前の日本家屋」「どちらかというとシニア世代が住む家」という印象をお持ちの方も多いと思います。しかし、最近はデザイン性の高い、おしゃれな平屋が増えているのです。

国交省発表の着工統計によると、住宅着工棟数に占める「平屋」の割合は年々上昇し、2018年度は約1割に達したそうです。

人気の理由はいったい何なのでしょうか?平屋のメリット、デメリット、どんな方におすすめなのかを見ていきましょう。

平屋にはこんなメリットがある

コンパクトで効率的な動線

平屋は、当たり前ですが階段がありません。ですから、家事の動線が効率的です。

例えば洗濯をする場合、2階建ての家だと1階で洗濯機を回し、洗濯物を2階のベランダまで運んで、干して…ということが多いと思います。掃除機をかける場合も、重い掃除機を持って1階と2階を行き来して、さらに階段を雑巾がけして…と、かなりの重労働です。

階段がない家では動線がコンパクトになり、日々の家事の負担が減るというメリットがあります。

階段がないということは、その分のスペースを有効に活用できるということです。階段やホールを確保するにはある程度のスペースが必要で、狭すぎると昇り降りが危険になります。平屋は階段がない分、部屋を広く取ったり、収納を増やしたりすることができます。

家族のコミュニケーションが取りやすい

例えば、玄関の近くに階段があり、子ども部屋が2階にある場合を考えてみましょう。子どもがある程度成長してしまうと、帰宅して自分の部屋に直行することが多くなりがちです。そのため、親から子どもの様子が伺いにくいという悩みを抱えるご家庭もあるのではないかと思います。

平屋では、家族が自然と顔を合わせることが増えるため、会話が生まれやすいという利点があります。

また、小さな子どもや高齢者がいる場合でも、目が届きやすく安心です。

老後も安心して暮らせる

階段の昇り降りや室内の小さな段差は、若い時は気にならないかもしれませんが、高齢になると負担になることが多いですよね。老後の住みやすさを見越して、若いうちから平屋を選ぶ人も増えているのです。

平屋はシンプルな建物の構造上、リフォームしやすいのも利点です。家は長く住み続けるほどメンテナンスの必要性が出てきます。平屋は外壁の塗装や屋根の修繕などのために高い足場を組む必要がないため、その分コストが少なくて済みます。

耐震性が高く、風に強い

平屋は、1部屋にかかる重量が少なく重心が低いため、地震による揺れが少ないのが特徴です。また、壁部分が小さく風圧の影響を受けにくいため、台風の上陸が多い鹿児島には適しているつくりと言えるかもしれませんね。

デザインの自由度が高い

2階部分の重みがかからない分、デザインの自由度が高いのも人気の理由です。柱の数を抑えたり、天井を高くしたりすることができ、開放感のある住まいが実現できます。生活動線とのバランスを考慮しながら、好みの間取りを考えましょう。

2階建ての平均的な天井の高さは2,350mm~2,500mmですが、平屋は2,500mm~3,000mmです。傾斜をつけて勾配天井にするなど、天井の高さを自由に設定して空間を楽しむことができるのも平屋の魅力です。

外との距離が近いため、縁側やウッドデッキのような機能的な半屋外空間を作って楽しむのも良いでしょう。広い軒下を作れば、室内への直射日光を防ぐこともできますし、外壁の汚れを防ぐ効果も期待できます。

こんな点に注意!平屋のデメリット

広い土地が必要

まず挙げられるデメリットは、土地が広くなければいけないということです。平屋は、平均的な2階建て住宅と比べ、1.5倍以上の広さが必要と言われています。

また、自由にどんな大きさの家を建ててもよいわけではありません。家を建てる際には、地域によって建ぺい率(敷地の面積に対する建築面積)が決められています。これを考慮しなければ「理想よりも小さな家しか建てられなかった」ということにもなりかねません。

土地代と建物代のバランスを考えて予算を設定しましょう。

また、同じ床面積であっても2階建て住居に比べ、平屋は基礎工事に必要な部分が多くなってしまうので費用がかさむこともあります。

プライベートが確保しにくいことも

家族と顔を合わせやすいという利点がある一方、プライベートな空間が確保しにくくなります。仕事、勉強、趣味などで独立したスペースがほしい場合はロフトやパーテーションなどを取り入れることを検討してもよいでしょう。

窓を増やす、大きくするということも実現しやすい反面、外から家の中が見えやすくなります。周りに2階建ての住宅が多い土地では、ご近所の2階から見ると部屋の中が丸見えということも懸念されます。

水害への備え、防犯の備えが必要

地震に比較的強いというメリットがありますが、反面、水害には注意が必要です。浸水の際に2階部分へ避難することができないためです。自宅周りの海抜高度やハザードマップを確認しておきましょう。

通りに面した窓の数が多くなるので、防犯への備えも欠かせません。踏むと音の出る砂利、センサーライト、防犯ガラスなどを検討しましょう。

冷房効率、採光が悪くなりがち

屋根部分の面積が大きい平屋は、屋根から室内への輻射熱量が多く、室内に熱がこもることも。また、天井を高くするほど冷房効率が下がり、電気代が増えてしまう可能性もあります。

さらに、平屋の構造上、家が大きくなるほど中心部に日光が届きにくくなります。周りを建物に囲まれている立地では、特に部屋の中が暗くなりがちです。例えば、コの字型に設計する、中庭を作るなど、採光や風通しを考えた間取りにするとよいでしょう。

平屋はこんな人に向いている

以上、平屋のメリットとデメリットをご紹介しました。しかし、メリットは別の捉え方をすればデメリットにもなり得ますし、その逆も同じことが言えます。

例えば、上で挙げた「建築費用がかさむことがある」というデメリットも、一概にそうとは言えません。なぜなら、その分階段の工事が不要で、長期的なメンテナンス費用が安く抑えられるからです。

平屋を検討されている方は、ぜひ家族の理想のライフスタイルや、将来どんな暮らしをしていきたいかを皆さんで話し合っていただければと思います。

以上のような特徴を踏まえると、平屋が向いているのはこのような方です。

  • 広い土地を確保できる
  • マンションのようなコンパクトな生活動線で暮らしたい
  • 掃除や洗濯の負担をできる限り減らしたい
  • メンテナンス費用を抑えながら、老後もずっと住み続けたい
  • 庭で過ごす、家庭菜園やガーデニングを楽しむといった、外と近い生活をしたい

改めて平屋の特徴を見てみると、シニア世代だけではなく、子育て世代にも人気だという理由もわかりますね。

2階建て住宅を建てたけれど、老後に足腰が弱くなりほとんど2階を使わずに1階部分だけで生活しているという方も少なくありません。平屋は、生涯にわたり家のすべての空間を無駄なく活かして生活できるので、コストパフォーマンスのよい家と考えることもできます。

興味をお持ちの方はぜひ一度、丸和建設の営業・設計スタッフにご相談ください。

また丸和建設では、無料相談会を定期的に開催しています。鹿児島で注文住宅を建てられる際は、お気軽にご相談ください。鹿児島・薩摩川内・霧島・鹿屋・志布志などのモデルハウスで、ご来場をお待ちしています。
ぜひ「建てて良かった」と実感できるマイホーム作りにお役立てください。