2023年所信
丸和建設は、1980年の創業以来、「住」を基軸とした事業を展開しています。「快適、健康で良質な住環境を通し、鹿児島において家づくりから地域社会を豊かにする事」をミッションとし、日々活動しております。累計4,300棟以上の住まいを提供させていただいている事に、改めて皆様のご愛顧に感謝申し上げます。
現在、提供する住まいの83%以上はZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)であり、全棟において「省エネ性能最高等級」となっています。また、アフターメンテナンスに力を入れ、定期点検や様々なイベントを通じ、住まいの長期保全は勿論のこと、住まい手の暮らしを長期サポートしています。
2022年11月には、鹿児島市「KTS住宅フェア総合展示場内」に新モデルハウスが誕生しました。「陰影礼賛」をテーマに、日本の暮らしの美しさを表し、同時に現代の進んだ技術を体感できる“和らげに光あふれる”モデルハウスとなっています。レセプションパーティーにおいては、多くのご入居者様に足を運んでいただき、あたたかいお言葉を頂きました事に心より感謝申し上げます。
2023年1月現在、未だに新型コロナウィルス感染が続いています。また世界では戦争が続き、多くの破壊や犠牲が出ている事に悲しみを覚えます。新型コロナウィルスや戦争により、燃料費や物価をはじめ、日本経済へ様々な影響を及ぼし、私たちの暮らしにも大きな変化を求められています。この様な暮らしの変化を余儀なくされる時代に直面し、「住へのノウハウ」を長年培ってきた丸和建設の役割は何であるかと深く考えます。
家づくりにおいては、エネルギー高騰や環境問題、災害対策を踏まえ、「エネルギーの選択」や「毎月の光熱費」を考慮することが求められています。高い省エネ性能は当然とし、創エネや蓄エネを配慮した太陽光発電システムや蓄電池の設置も増えています。またライフスタイルの変化も進みました。仕事や趣味など、自宅での過ごし方が見直され、子どもたちの勉強スペースや家族の収納の在り方、衛生面を配慮した手洗いの設置など、時代の変化と共に間取りや設備にも変化が見られます。
本格的な注文住宅を主とする丸和建設では、プロフェッショナルの立場から「快適性」「健康性」「安全性」「経済性」「メンテナンス性」の面から、住まい手に適した間取りや設備の提案を行います。その為に、各専門スタッフによるヒアリングやプレゼンテーションを行い、家づくりの質を上げています。本年は更に各専門性を追求する為、資格取得推奨や研修制度により、家づくり全般においての「快適性」を強化して参ります。
変化の激しい時代では、あらゆる局面で過去の考え方や活動の在り方を見直す必要があります。また同時に、変えてはならない「軸」を強固にする必要があります。
丸和建設のビジョン「人々の幸せに貢献し 企業価値において 顧客や社会から支持される組織となろう 活躍する人財を互いに誇りに想い 一つ一つの喜びを分かち合うチームとなろう 人々の幸せな暮らしを実現し 豊かな地域の成長の力となろう」は変えてはならない「軸」です。
この想いを更に強固にしながらも、時代の変化に応えるべく、「進化」が求められます。住まいの在り方、家づくりの在り方、デジタル活用、働き方など、過去に固執しすぎては「進化」はありません。時代の大きな変化と「進化」は同時に起きるものであり、チャレンジングな活動が必要です。
そして「進化」を支えるものとして「強固なビジョン」、「全体思考」、「共創的なコミュニケーション」があると考えます。
【強固なビジョン】「志」はチャレンジングな活動を力強く後押しする原動力です。「良質な住まいを通し、住まい手の幸せを実現し、豊かな地域社会を生み出す」ことを新たに強く想い、その実現に向けて、学び、探求し、挑戦を続ける組織として、健全性を高めて参ります。
【全体思考】遠く離れた国で起きた事が間接的に影響を及ぼしている現在は、大変複雑であるとも言えます。目の前で起きていることのみに注意するのではなく、より広い視野で全体像を把握し、考え、行動することが求められているとも言えます。家づくりにおいても、社会問題や国際問題、世界で起きている事、国家として取り組んでいる事など、視野を広げる事が「進化」へと繋がります。
【共創的なコミュニケーション】「進化」には、「共創的なコミュニケーション」が不可欠です。軸となるビジョンの元、過去に固執することなく、想像を膨らませ、あらゆる可能性を探り、共に創造的に会話を行っていく中にヒントがあります。昨年より取り組んでいるアクション・ラーニング・グループの活動を通し、社内外においてチャレンジングな環境を築いて参ります。
2023年、社会環境の変化は一段と進んでいく事が予想されます。どの時代にも組織には「進化」が必要です。丸和建設は掲げる「ビジョン」を強固なものとし、長年培ったノウハウを活かし、様々な「進化」となる活動に取り組んで参ります。
丸和建設は、良質な住まいの提供を通し、愛する地域へ貢献して参ります。
2023年1月吉日
丸和建設株式会社 和田康伸